イタリア、銀行・保険会社から35億ユーロ徴収へ 予算の財源確保

イタリアのメローニ首相は15日、今後3年間の予算案承認を受け、国内の銀行や保険会社から35億ユーロ(38億1000万ドル)を徴収する計画だと明らかにした。資料写真、2022年11月撮影(2024 ロイター/Remo Casilli)

[ローマ 26日 ロイター] – イタリアは今年の経済成長率目標を1%、2025年は1.2%に据え置いた。関係筋が27日の公式発表を前に明らかにした。

イタリアの公的債務は、対GDP比で既にユーロ圏2番目の規模に達しており、市場の厳しい監視下に置かれているが、公的債務は23年の対GDP比134.6%から26年まで拡大する見通し。

世界貿易の減速が見込まれ、今後数カ月の経済見通しが不透明になる中、成長率目標は4月に発表された前回数値から変わっていない。

関係筋によると、政府は今年の財政赤字目標を前回予想の4.3%を下回る3.8%としている。25年の財政赤字はGDP比3.2%となる見通しで、EU当局と合意している前回の3.6%よりも野心的な目標となる。

この数値は、統計局が今週発表した95年から23年までの経済成長データの修正を織り込んだもの。

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