国が、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興の拠点として、福島県浪江町におととし設立し、仮の施設で活動が行われてきた「福島国際研究教育機構」=F−REIの本施設の整備が始まることになり、現地で起工式が行われました。
「福島国際研究教育機構」=F−REIは、ロボットなど世界最先端の研究・開発や、廃炉に関わる人材育成を担う震災と原発事故からの復興の拠点として、国が福島県浪江町におととし4月に設立し、仮の施設で活動が行われてきました。
いよいよ正式な研究施設などが整備されることになり、26日は、伊藤復興大臣やF−REIの山崎光悦理事長のほか、工事関係者などおよそ60人が出席して現地で起工式が行われました。
式では、伊藤大臣が「浪江町の風土と景観になじむ、地域に開かれた創造的復興の中核拠点にふさわしい研究環境を創出していく」と述べ、福島県の内堀知事などとともにくわ入れを行って、工事の安全を祈願しました。
およそ16.9ヘクタールの敷地の造成に続いて、2030年度までに順次、本部機能を備えた施設や、研究・実験のための施設、それに研究者用の宿泊施設などの使用開始を目指します。
F−REIの山崎理事長は「新たな施設で研究活動や社会実装を加速させられることを、職員一同、待ち望んでいます。創造的復興の中核拠点を目指してまい進します」と話していました。
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