アステラス、26年3月期の営業益3.8倍の見通し 市場予測下回る

 4月25日、アステラス製薬は、2026年3月期の連結営業利益(国際会計基準)が前期比289.9%増の1600億円となる見通しだと発表した。2009年7月撮影(2025年 ロイター)

[東京 25日 ロイター] – アステラス製薬(4503.T), opens new tabは25日、2026年3月期の連結営業利益(国際会計基準)が前期比289.9%増の1600億円となる見通しだと発表した。

IBESがまとめたアナリスト13人のコンセンサス予想では26年3月期通期の連結営業利益の平均値は2278億円。会社予想はこれを下回った。

地図状萎縮を伴う加齢黄斑変性治療剤(IZERVAY)、尿路上皮がん治療剤(PADCEV)、胃腺がん及び食道胃接合部腺がん治療剤(VYLOY)を中心に重点戦略製品の売り上げが拡大する見通し。一方、為替円高が売り上げ、利益ともに下押しする。

25年度の想定為替レートは1ドル140円、1ユーロ160円(24年度の実績は、1ドル152円、1ユーロ164円だった)。為替の影響は、売り上げ収益を1057億円、コア営業利益を250億円押し下げる。コア営業利益は営業利益から無形資産償却費などの費用を除いたもの。

  通期の配当予想は1株78円とした。前期は74円だった。

25年3月期の連結営業利益は同60.8%増の410億円で、会社計画の110億円を上回った。

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