個別国への脅威は世界への脅威、台湾総統が中国けん制

7月30日、台湾の頼清徳総統は、中国による個別の国に対する脅威は世界に対する脅威だと強調した上で、台湾は防衛的自立と海外からの武器購入を促進するために引き続き取り組むとの姿勢を示した。写真は高雄市で6月撮影(2024年 ロイター/Ann Wang)

[台北 30日 ロイター] – 台湾の頼清徳総統は30日、中国による個別の国に対する脅威は世界に対する脅威だと強調した上で、台湾は防衛的自立と海外からの武器購入を促進するために引き続き取り組むとの姿勢を示した。

民主主義国の議員らが結成した「対中政策に関する列国議会連盟(IPAC)」の台北での会議で述べた。地域の平和と安定を促進するために努力するとも語った。

「いかなる国に対する中国の脅威は、世界にとっての脅威でもあることを強調したい。台湾は、民主的なパートナーと共に、権威主義の脅威から民主主義を守るために、最善を尽くすつもりだ」と述べた。

IPACは、少なくとも5カ国の8人の議員が台湾への出発前に中国当局者から電子メールや電話を受け取ったと報告していると指摘。

「中国が会議に干渉しようとしていることは遺憾であり、非難する。民主的に選出された議員は、訪問の自由や、自分が選んだ大義を支援する自由がある。選挙で選ばれた議員としての通常の権利と責任の行使だ」とした。

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