住友商事株式会社(社長:上野真吾、本社:東京都千代田区)は、南米にて農薬のトレードおよび卸売り事業を手掛けるSummit Agro South America(サミットアグロサウスアメリカ)を通じて、チリのバイオ農薬製造・販売会社Bio Insumos Nativa(ビオ・インスモス・ナティーバ、以下「BIN」)に出資することで合意しました。本出資は、法制上必要となる各種手続きなどを経たのちに、完了する予定です。

世界的な人口増加に伴い、農作物の収量増加が不可欠とされている中で、農薬や肥料の使用は年々増加傾向にあります。これに伴って環境への負荷増大は農業業界における大きな懸念事項となっており、その対応策としてバイオ農薬の需要が高まっています。市場規模は2023年時点80億米ドル(約1,2兆円)で、2005年の5億米ドル(約750億円)から18年で16倍に増えており、29年には150億米ドル(2兆円超)で農薬全体の市場規模 750億米ドル(約11兆円)の約20%を占めるまでに成長すると予測されています。特にラテンアメリカ地域においては、バイオ農薬の使用を後押しする登録制度、大豆などの大規模畑作農家での使用拡大によってバイオ農薬市場規模は成長が著しく、2029年まで年平均成長率15%での拡大が見込まれています。

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