「朝鮮通信使」は、室町時代から江戸時代にかけて朝鮮王朝から日本に派遣された外交使節団で、特に江戸時代には12回にわたり日本を訪れました。

ことしで日本と韓国の国交正常化から60年になるのにあわせて、韓国 ソウルで25日から、「朝鮮通信使」を通じて両国の交流の歴史をひもとく展覧会が開かれます。

これを前に、24日におよそ130点の展示品が報道陣に公開され、このうち、通信使が訪れる様子を農民が描いて神社に奉納した大型の絵馬は、通信使がどのように庶民に受け止められていたかを示すもので、韓国では初めて公開されるということです。

展覧会は、ソウル歴史博物館で6月29日まで開かれていて、チェ・ビョング(崔乗九)館長は「私たちの未来の世代が、交流の中で育つ信頼について考える機会になれば」と話しています。

「朝鮮通信使」をめぐっては、両国の往来に利用された木造船を復元した船が、来週、韓国南部のプサン(釜山)を出発する取り組みも行われる予定で、大阪・関西万博で5月13日に設定されている韓国の「ナショナルデー」を前に、大阪に到着することになっています。

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