中国習主席、ケニア大統領と会談 「揺るがぬ協力」確認

 4月24日、中国の習近平国家主席(写真右)とケニアのルト大統領(同左)は北京で首脳会談を行った。両国関係を「新たなレベル」に引き上げたと発表し、どんな状況でも揺るがない中国とアフリカの協力関係を築くと表明した。北京で24日代表撮影(2025年 ロイター)

[北京 24日 ロイター] – 中国の習近平国家主席とケニアのルト大統領は24日、北京で首脳会談を行った。両国関係を「新たなレベル」に引き上げたと発表し、どんな状況でも揺るがない中国とアフリカの協力関係を築くと表明した。

共同声明で、「中国とアフリカの確固とした連帯と協力により、世界に一層の安定をもたらすことに取り組む」とした。

この取り組みは「包摂的な経済グローバル化」を通じて「途上国の共通の利益」を守り、多国間主義体制を維持するための基盤となるとの認識を示した。

メディアによる代表取材によると、習氏は中国とケニアの関係格上げについて、「不安定な国際情勢」が背景にあると述べた。

アフリカは習氏の広域経済圏構想「一帯一路」において重要な地域であり、中国はケニアに対しインフラ建設のための多額の融資を行っている。

両首脳は同日、科学技術協力、職業訓練、水資源、電子商取引、高度交通システム、鉄道などの分野で20件の合意文書に署名した。

共同声明では、両国は世界貿易機関(WTO)の価値観と基本原則を引き続き支持すると表明。「違法な一方的制裁、デカップリング(経済分断)とサプライチェーン(供給網)の破壊、関税障壁、技術封鎖」を「新たな覇権主義的戦術」と位置づけ、「断固として反対する」と強調した。

人材養成、軍需産業、テロ対策、合同演習・訓練などの分野で協力を進め、平和と安全保障分野での交流を深めていくことでも合意した。中国企業がケニアのニーズに応じて現地の医療・保健産業の構築を支援することが可能との見解で一致した。

両国はまた、モンバサ・ナイロビ鉄道のような主要プロジェクトを活用し、アフリカのインフラと地域間のつながりを強化する意向を示した。北京とナイロビを結ぶ直行便の開設も「積極的に検討されている」とした。

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Farah Master is a Senior Correspondent at Reuters where she focuses on health, demographics and the environment in China. She has worked for Reuters in London, Beijing and Shanghai before moving to Hong Kong in 2013. With a background spanning reporting in markets, companies, sports, political and general news, and economics, she was also part of a team named as a Pulitzer finalist in 2020 for investigative reports on the revolt of Hong Kong. Farah speaks English, Mandarin and Spanish. She has a Masters in Development Studies from the London School of Economics.

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