中国の習近平国家主席が欧州連合(EU)との関係修復を模索している。トランプ大統領が関税や防衛などの問題でEUを疎外する中で、中国をより信頼できるパートナーとしてアピールし、EUを取り込む狙いがある。
中国は高関税で米市場から事実上の締め出しに直面しており、EUなど米国外の新規市場開拓を目指している。関係改善の一環として、習氏は複数の欧州議会議員に対する制裁措置の解除を検討していると、欧州の関係者が明かした。制裁自体は大きな影響力を及ぼすものではないため、これは中国側の善意を示す象徴的な動きだ。
中国外務省は24日の声明で「中国と欧州は世界の主要経済国・地域として、共に多国間貿易体制を守っていく」と表明。制裁解除については触れず、欧州議会議員の訪中を歓迎すると述べた。
欧州諸国の指導者は、ロシアのプーチン大統領を支持する中国の姿勢に依然として強く反発しているが、一部の問題については前向きな姿勢も示している。
EU当局者は、中国製電気自動車(EV)に対して昨年課した最大45.3%の関税の代替措置として、最低価格制度の導入を検討している。実際にそうなれば、双方の間で長年続く貿易摩擦の解消に寄与する見通しだ。
今月初めには、スペインのサンチェス首相が中国を訪問。習氏と会談し、より緊密な協力を表明した。これを受けて、ベッセント米財務長官は「自ら喉をかき切る」ような戦略と述べ、EUと中国の接近を強くけん制した。
欧州首脳は7月に北京を訪れ、首脳会談を開催する予定だ。関係のリバランスを目指す欧州側の意向を反映しており、将来的にはかつて7年をかけて協議してきた投資協定の復活につながる可能性もある。同協定は新疆ウイグル自治区の人権問題を巡る西側と中国の対立を背景に、EUが2021年に土壇場で承認手続きを凍結した経緯がある。

会談するスペインのサンチェス首相と習主席(動画)
Source: AP/CCTV)
原題:Xi Seeks Detente With Europe as Trump’s Tariffs Alienate Bloc(抜粋)

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