ロシア主要銀が対中貿易で差額決済システム構築、二次制裁リスク軽減狙う=関係者

4月22日、ロシアの主要銀行は、中国との貿易に関するネッティング(差額決済)システムを構築し、既に稼働が始まっている。写真はモスクワのビジネス街の遠景。2月24日で撮影(2025年 ロイター/Evgenia Novozhenina)

[モスクワ 22日 ロイター] – ロシアの主要銀行は、中国との貿易に関するネッティング(差額決済)システムを構築し、既に稼働が始まっている。西側規制当局から取引の全貌を見えにくくして、二次制裁リスクを軽減する狙いだ。複数の銀行関係者がロイターに明かした。

新たなシステムは西側の制裁対象になっているロシアの大手銀行が立ち上げ、ロシアが友好国と見なす国の金融仲介業者が関与。今のところ大きな問題なく機能している。

各銀行は認証された複数の決済代理人を傘下に置き、その一部が輸出や輸入の決済を取り扱った上で、資金を受け取った取引相手全てと当該銀行の間で差額が清算される。

銀行側は、決済代理人ないし取引相手が支払い不能になった場合の保険や、清算取引の保証を提供。西側の銀行の口座や国際決済ネットワーク「国際銀行間通信協会(SWIFT)」のメッセージシステムは利用しない。

関係者の1人は「ブロックされている取引の決済を確実に行うためには(ロシアの)友好国を通じた金融フローを構築しなければならなかった」と述べ、対中貿易の決済手段としてはこれが最もコストが低いと強調した。

中国の銀行はこれまで、米国との関係が危うくなるのを警戒してロシアとの取引には極めて慎重で、決済を請け負う場合の手数料も高額だった。

それでもロシアの昨年の対中貿易額は過去最大の2450億ドルに達している。

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