①はじめに
皆さん、はじめまして。株式会社GreeetH⁺の塩見と申します。私たちは、「ゴミ拾いで世界を変える」をモットーに、国内の環境問題解決、特に海洋環境の課題解決と微生物を用いた製品開発を目指す企業です。
②プロジェクト概要
私たちがこのプロジェクトに情熱を注ぐ理由は、日本の美しい自然環境への強い思いにあります。四季折々の景観が魅力的な日本には、世界中から多くの観光客が訪れます。しかし、その美しい景観が近年、海洋ゴミなどの環境問題によって脅かされつつあることを私は深く憂慮しています。
現在、日本の多くの観光地では海洋ゴミの問題が深刻化しています。特に人気の海水浴場やマリンレジャースポットでは、シーズン中の大量のゴミ発生や、海流によって運ばれてくる漂着ゴミが環境悪化を招いています。これは観光資源としての価値を下げるだけでなく、海洋生態系にも大きな影響を与えています。
そこで、私たちはSeabinを日本の沿岸部に導入し、自動化でゴミ問題を解決する取り組みを進めます。
Seabinとは、海洋ごみを自動で回収するために開発された海洋ゴミ回収装置です。
港やマリーナのような比較的静かな水域に設置され、浮遊するプラスチックごみや油などを集めることができます。
Seabinの仕組みは次の通りです。
1.水を吸引するポンプが内蔵されていて、周囲の水を引き寄せる。
2.一緒に吸い込まれた浮遊ごみ(ペットボトル、プラスチック片、紙くずなど)や油を内部のフィルターでキャッチする。
3.綺麗になった水を下部から再び排出する。
上記のステップで、海洋ゴミを効率的に、かつ自動化してゴミ収集を行います。
この活動は、単なるごみ拾いに留まらず、ブルーカーボン生態系の環境保護と収益に結びつけます。これは、Seabinを設置する場所を、ブルーカーボン生態系の環境保護ができる場所に着目し、ブルークレジット制度を活用することで収益を生み出します。
例えば、藻場の再生です。ゴミのない清潔な海環境であれば1,000km2の藻場が生成できる環境にも関わらず、海ごみの影響により500km2の藻場しか生成できていない現状があるとします。この場所にSeabinを導入し、海洋ゴミを回収することで1,000km2の藻場を再生成します。この500km2の差をクレジット(信用/証書)として認定・取引できるようにします。このクレジットを企業や団体が購入することによって「海の自然を守ることで生まれる価値」を見える化します。これらの資金は、私たちの今後の環境保全活動の資金源として運用ができると考えています。
さらに、私たちは海洋環境(海洋ゴミ内も含む)から採取した微生物を利用した製品開発も行います。Seabinから収集したゴミや海水から微生物を抽出し、日本独自の生物多様性を活かした製品開発に挑戦します。これらの微生物は皮膚関連製品や健康サプリメントの開発に活用され、日本の消費者に高品質で環境に配慮した製品を提供することを目指しています。
目指すべき目標、コンセプト、スケジュール
私たちはSeabin活動を通して、以下の目標を定めています。
1.日本の海洋環境、美しい海を取り戻す
2.微生物を用いた日本独自の製品開発
3.Seabinを用いた海洋ゴミ回収によりブルークレジット制度を浸透させる
まず、海洋ゴミの問題をSeabinを用いて解決します。年間数十万トンにも及ぶ海洋ゴミは世界共通の課題ですが、自動化を進めることでゴミ収集を効率化し、地域住民や観光客の関心を高めることができます。
次に、日本の海から採取した微生物を活用したオリジナル製品開発を進めます。地域の生物多様性を活かした製品を提供することで、日本の自然環境の価値を再認識し、持続可能な製品開発のモデルケースを作り出したいと考えています。
最後に、国内の子供たちにこの活動を知ってもらい、子供たちやその周りの大人たちと一緒に海洋ゴミ問題の解決に取り組んでもらうことも目標としています。そこで私たちは、地域の学校と連携し、体験プログラムや微生物研究の導入コースを提供し、環境問題や生物多様性について学ぶ機会を提供します。
③資金の使い道
この取り組みを進めていくため、以下の資金が必要となります。
・Seabin本体:約80万円
・Seabin輸送費:約20万円
・研究資材購入費:約30万円
・Seabin運営費:約25万円
④返礼品
・環境保護活動参加証
・海洋環境かいぜ君(改善君)ステッカー
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