スイスの銀行、UBSグループは、インドの富裕層向け資産運用大手360ワンWAMと独占的な提携契約を結んだ。UBSは、急成長するインドのウェルスマネジメント市場への関与を飛躍的に高められる可能性がある。

  両社が22日、別々の発表資料で明らかにした。それによると、UBSはインド国内の資産運用事業を360ワンに移管する一方、シンガポールで契約された360ワン顧客にサービスを提供する。また、同行は360ワンの株式4.95%に関するワラント(新株引受権)210億ルピー(約350億円)相当を取得する。

  今回の取引は規制当局の承認が条件となるが、アジアにおけるUBSにとって弾みとなる。同行ではグローバル・ウェルス事業共同責任者イクバル・カーン氏が昨年、アジアに異動した。UBSはインドなどの市場でプレゼンス向上を目指してきたが、現地や外資系企業と間でビジネスや人材獲得を巡る激しい競争に直面している。

  360ワンのウェブサイトによると、同社の運用資産は約680億ドル(約9兆5000億円)。ブルームバーグは1月、両社が取引に向け最終交渉を進めていると報じていた。

原題:UBS Inks Deal With 360 One to Drive India Wealth Growth (1)(抜粋)

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