年金基金や病院などカナダの一部の主要公的機関は、米国への渡航を控えるよう職員に勧めている。米国とカナダの長年にわたる信頼関係が一段と損なわれていることを示している。

  カナダの主要小児科研究病院である東オンタリオ小児病院(CHEO)は、職員に米国への渡航を避けるよう勧めている。「米国で問題および不安定さが深刻化しているため、CHEOは現時点で個人の米国への渡航を控えるよう強く求める」と、ベラ・エッチェス最高経営責任者(CEO)が文書で指摘。ブルームバーグ・ニュースが文書の内容を確認した。

  同病院の広報担当者はこの文書が送付されたことを確認した。

  約1800億カナダドル(約18兆6000億円)を運用する公的年金基金のアルバータ・インベストメント・マネジメント(AIMCO)は、職員に対して米国への不要不急の出張を止めるよう求めた。

  CHEOは、米国境警備官がアクセスできる情報を最小限に抑える方法についても助言している。渡航が必要な場合は病院のアプリケーションからログアウトし、ノートパソコン(PC)に患者の機密情報が含まれていないことを確認するとともに、機器が検査された後は必ずパスワードを変更すべきだとエッチェスCEOは指摘した。

  「米国の税関職員には入国審査時に電子機器を調べる権利があることに留意する必要がある。これにはソーシャルメディアのアカウントなど、全ての機器上の情報への完全なアクセスも含まれる」と同氏は説明。現在使用している電子機器は自宅に置いていき、「使い捨て携帯電話」を携行するよう助言した。

原題:Avoid US or Take Burner Devices, Canadian Executives Tell Staff(抜粋)

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