メタ、EUでAIモデル学習に公開投稿も利用へ

 4月14日、米メタ・プラットフォームズは、欧州連合(EU)で人工知能(AI)モデルの訓練に同社のチャットボット「メタAI」とユーザーとのやりとりのほか、同社のプラットフォーム上で成人が共有する公開の投稿やコメントを利用すると発表した。写真はメタのロゴ。昨年4月、独ハノーバーで撮影(2025年 ロイター/Annegret Hilse)

[14日 ロイター] – 米メタ・プラットフォームズ(META.O), opens new tabは14日、欧州連合(EU)で人工知能(AI)モデルの訓練に同社のチャットボット「メタAI」とユーザーとのやりとりのほか、同社のプラットフォーム上で成人が共有する公開の投稿やコメントを利用すると発表した。

メタは先月、欧州でAI技術を導入した。当初は昨年6月に導入を発表したが、データ保護やプライバシーに関する規制上の懸念を受けて遅れていた。米国では2023年にメタAIを導入している。

同社は14日、フェイスブックやインスタグラムなどを利用するEUのユーザーに対し、どのようなデータをAI訓練に利用するかを説明する通知の送付を開始すると明らかにした。データ利用を拒否することができるフォームのリンクも送る。

メタAI上のユーザーの質問などのデータは使用するが、18歳未満のユーザーのアカウントからの公開データやプライベートメッセージは使用しないという。

メタは昨年6月、ソーシャルメディアへの投稿データをAI訓練に使用する計画を延期するようアイルランドのデータ保護委員会(DPC)から求められたことを受け、欧州でのAIモデル導入の保留を決定していた。

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