11日の欧州債券市場は、米国債がトランプ米大統領の関税を巡り下落する中、長期債を中心にドイツ国債が買われた。

  ドイツ10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下落し2.54%となり、前週より4bp低かった。今週は米10年債が50bp以上上昇している。

  英国債は短期債を中心に売られた。短期金融市場がイングランド銀行(英中央銀行)の今年の利下げ予測を縮小したためだ。英2年債利回りは14bp上昇し4.04%、10年債利回りは10bp高い4.74%となった。

  市場は年末までの英中央銀行の利下げ幅を、前日より13bp低い77bpと見込んでいる。11日に発表された2月の英国内総生産(GDP)が約1年ぶりの高い伸びだったことから、利下げ観測が後退した。

  欧州株は週次で3週連続の下落となった。中国が米国への関税を125%に引き上げ、米中の貿易戦争がさらに激化したためだ。

  ストックス欧州600指数は一時1.6%下落したものの、0.1%安で取引を終えた。部門別では、公益事業や不動産などが最も買われた一方、工業株は最も下落した。市場が不安定だった今週、ストックス欧州600指数は前週比で約2%安となった。

4月11日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)株終値前営業日比変化率ストックス欧州株600486.80-0.48-0.10%英FT1007,964.18+50.93+0.64%独DAX20,374.10-188.63-0.92%仏CAC407,104.80-21.22-0.30%債券直近利回り前営業日比独国債2年物1.79%+0.00独国債10年物2.57%-0.01英国債10年物4.75%+0.11

 

原題:Bunds Gain in Divergence From USTs and Gilts: End-of-Day Curves、Europe Stocks Notch Third Week of Losses as Trade War Rages (抜粋)

これはブルームバーグ・オートメーションを利用して作成した記事です。

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