ブラジル小売売上高、12月は2カ月連続減 景気冷え込みの兆し

ブラジル地理統計院(IBGE)が13日発表した12月の小売売上高は、前月比0.1%減少した。2021年9月、リオデジャネイロで撮影(2025年 ロイター/Ricardo Moraes)

[サンパウロ 13日 ロイター] – ブラジル地理統計院(IBGE)が13日発表した12月の小売売上高は、前月比0.1%減少した。2カ月連続のマイナスとなり、2024年全体で好調だった経済が年末にかけて減速したことが改めて示された。

昨年の経済活動はおおむね予想を上回る上昇を示したが、その後やや冷え込む兆候が見られ、12月は鉱工業生産とサービス業活動もマイナスとなった。

12月の小売売上高は、調査対象8部門中5部門(事務用品、医薬品、燃料・潤滑油、衣料、食品)が前月比で減少した。

前年比では2.0%増で、ロイター調査による予想の3.50%増を下回った。通年では前年比4.7%増加し、12年以来の伸びとなった。

パンテオン・マクロエコノミクスの中南米担当チーフエコノミスト、アンドレス・アバディア氏は、ブラジルの小売部門は「急速な悪化」に直面していると指摘。インフレ高止まりと金融環境の逼迫化で、今年序盤は民間支出がさらに弱まるとの見通しを示した。

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