台湾の蔡明彦・国家安全局長は9日、関税を巡り米国との早期合意を期待していると述べ、協議を行うため先週末に既に米側に接触したと明らかにした。写真は頼清徳総統(左)と蔡国家安全局長。台北で昨年4月撮影(2025年 ロイター/Carlos Garcia Rawlins)
[台北 9日 ロイター] – 台湾の蔡明彦・国家安全局長は9日、関税を巡り米国との早期合意を期待していると述べ、協議を行うため先週末に既に米側に接触したと明らかにした。
トランプ米大統領は先週発表した相互関税で、台湾に32%の税率を設定。台湾は米台間の関税をゼロにするとともに、米国からの購入や対米投資を拡大すると表明。報復措置を講じない考えも示した。 もっと見る
蔡氏は立法院(国会)で記者団に対し、頼清徳総統が台米間の「戦略的対話」を開始するよう当局者に指示したと明らかにし、「先週末、台米関税交渉に関するわれわれの立場と提案の一部を反映させるため、米国との対話チャネルを活用した」と述べた。
頼氏は米国での投資や調達を強化する方法など具体的な対応を協議するため、当局者と多くの会合を開いているという。
蔡氏は「より包括的な交渉準備を行うことで、台米が関連協議のプロセスを持つことに米国がいったん同意すれば、双方は交渉進展を促進することで早期に合意できるだろう」と述べた。
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