西村経済再生担当大臣が酒提供を続ける飲食店について、取引先の金融機関からも働き掛けてもらうよう発言したことについて加藤官房長官が、この方針を撤回しました。

 「がんばろうコール」も、声を出すのは1人だけ。飲食の提供もありません。ギリギリのタイミングで行われた政治資金パーティーです。週明け以降に予定されていた他の派閥のパーティーは軒並み延期を余儀なくされました。緊急事態宣言の期間に突入するからです。

 4度目の緊急事態宣言はより一層、酒の提供に厳しい緊急事態宣言になるようです。今回は飲食店に酒の提供を停止するよう要請するだけではありません。要請に応じない店の水源を絶つかのように酒の卸業者に対しても取引をしないよう求めます。さらに・・・。

 菅総理大臣:「(Q.きのうの西村大臣の発言で酒の提供を続ける飲食店に対し、取引先の金融機関からも働き掛けを要請することを示した、法的根拠はある?)私はどういう西村大臣が発言されたかは承知しておりませんが、西村大臣はそうした趣旨での発言は絶対にしないと私は思っています」

 実際はどうだったのでしょうか。8日夜の会見を見てみます。

 “新型コロナ”担当・西村経済再生担当大臣:「応じてもらえない店舗の情報共有、関係省庁とも共有し、金融機関とも共有し、金融機関からも応じてもらえるよう働き掛けをしてもらう、ということで取り組みを進めたいと考えています」

 発言していました。

 “新型コロナ”担当・西村経済再生担当大臣:「(Q.資金面で圧力かけてほしいという考えか?)これは法律に基づく(酒の提供停止等の)要請あるいは命令ですから順守してもらえるように金融機関からも働き掛けをしてもらいたい」

 飲食店との取引を控えるよう要請される酒屋はすでに多くの取引がなくなっていました。

 ヤギ・リカーズ、八木健芳専務:「配達の量なんですけど普段だとこれの5、6倍の量」

 東京の飲食店からの注文がぱったりと減ったと言います。

 ヤギ・リカーズ、八木健芳専務:「西村大臣の金融機関への圧力っていうんですかね。だいぶ、うちの客からも連絡頂いてあんなこと言われちゃうんじゃ、とてもとても営業できないよ。協力するというより恐怖で支配されていくような感覚になってしまっている」

 一夜明け、西村大臣は発言を釈明しました。

 “新型コロナ”担当・西村経済再生担当大臣:「飲食店に対して何か融資を制限するといった趣旨ではない。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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