NZ中銀、5会合連続利下げ 0.25%下げ3.50%に

 4月9日、ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ、3.50%とした。写真はNZ中銀。ニュージーランドのウェリントンで2022年11月撮影(2025 ロイター/Lucy Craymer)

[ウェリントン 9日 ロイター] – ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は9日、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ、3.50%とした。低迷する経済の回復を支援し、関税による影響を和らげる。

ロイター調査では、エコノミスト31人全員が5会合連続の利下げを予想していた。

インフレ鈍化で借り入れコスト引き下げ余地が生まれる中、NZ中銀は昨年8月以降、政策金利を計200bp引き下げている。

議事要旨によると、金融政策委員会は25bpの利下げが低水準で安定したインフレを維持するという使命に沿うとの意見で一致。「関税政策の範囲と効果が明らかになるにつれて、委員会は必要に応じて政策金利をさらに引き下げる余地がある」という。

中銀声明は、消費者物価上昇率が目標バンド(1─3%)の中間に近いため、委員会は情勢に対応する上で最善のポジションにあるとしている。

また、発表された世界的な貿易障壁の拡大はグローバル経済活動の見通しを弱めると指摘。「これらの動向はNZの経済活動・インフレ見通しに下振れリスクをもたらす」とした。

声明は家計支出と住宅投資は依然として低調だと付け加えた。

今回はホークスビー総裁代行が6カ月の任期で総裁に任命されてから初の金利決定となる。3月に当時のオア総裁が突然辞任していた。 もっと見る

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