FTSEラッセル、韓国国債の世界国債指数への組み入れを延期

4月9日、指数算出会社FTSEラッセルは韓国国債の「FTSE世界国債指数(WGBI)」への組み入れを開始する時期を、当初予定の2025年11月から26年4月に延期すると発表した。写真は韓国の旗と紙幣。2017年5月撮影(2025年 ロイター/Thomas White)

[ソウル 9日 ロイター] – 指数算出会社FTSEラッセルは9日、韓国国債の「FTSE世界国債指数(WGBI)」への組み入れを開始する時期を、当初予定の2025年11月から26年4月に延期すると発表した。

組み入れは8カ月間にわたって段階的に行い、26年11月に完了する見込み。組み入れ時期の延期についてFTSEラッセルは「指数関係者からの意見に基づいて」決定したと説明した。

FTSEラッセルは昨年10月、韓国国債をウオッチリストに2年間掲載した措置を経て、WGBIに組み入れることを決定した。

韓国政府は、同国国債がWGBIに組み入れられれば、同国の債券市場に80兆ウォン(538億4000万ドル)の資金が流入する可能性があるとの推計を示していた。

だが組み入れが延期されたことで、ウォン相場は一時的に打撃を被る恐れがある。韓国企画財政省の当局者は「市場情勢を入念に監視するとともに、相場の変動が過度に激しくなった場合には安定化措置を講じる」と述べた。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

WACOCA: People, Life, Style.