スペイン、中国との交渉訴え EV関税に関するEU投票控え

 スペインのクエルポ経済相は3日、欧州連合(EU)の電気自動車(EV)への関税に関する重要な採決を前に、EUは中国との間で妥協と交渉による結果を求めるべきだと指摘した。独ベルリンで1月撮影(2024年 ロイター/Annegret Hilse)

[マドリード 3日 ロイター] – スペインのクエルポ経済相は3日、欧州連合(EU)の電気自動車(EV)への関税に関する重要な採決を前に、EUは中国との間で妥協と交渉による結果を求めるべきだと指摘した。

クエルポ氏は欧州委員会のドムブロフスキス副委員長(通商担当)への書簡で、関税を課す代わりにEUは「拘束力のある投票を超えて交渉を続け」、価格や電池生産の域内への移転に関する取り決めを行うべきだと語った。ロイターが書簡内容を確認した。

「スペインの国内産業にとって大きな危機だ」とクエルポ氏は述べ、スペインはEUで2番目に大きな自動車生産国だと指摘。「われわれは、自国の産業上の利益を守り、中国などの戦略的プレーヤーとの大規模な対立を回避するため、技術的にも政治的にも適切なバランスを取る必要がある」と指摘した。

スペインのサンチェス首相も先月中国を訪問した際に、EUと中国の間で貿易戦争をする必要はなく、関税を巡って双方間で妥協点を見出すべきだとの考えを示していた。 もっと見る

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Reports on politics and economics in Spain. She is also an editor of Reuters Next. Has been finance reporter and business editor with several outlets over the past 20 years.

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