日本サッカー協会(JFA)と日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は7日、高校卒業後のポストユース世代の発掘・強化を目的とした共同施策を実施することが決まったと発表した。第1回は今月21〜22日、U-22 Jリーグ選抜を結成し、関東大学選抜との練習試合を実施。Jリーグ選抜の監督はロサンゼルス五輪を目指すU-23日本代表、U-20W杯を控えるU-20日本代表のコーチを兼任する羽田憲司氏が務め、代表強化にもつなげる方針だ。
Jリーグ側はこの活動の狙いとして「トップチームに昇格後、試合機会が少ない選手や、代表活動の経験が少ない選手を中心に真剣勝負の場を設けることで、育成・強化に取り組んでいく」と説明。各クラブで出場機会の少ない選手を中心に選抜していく意向を示している。
また団長を務めるJリーグの足立修フットボールダイレクターによると、高校レベルで高い実績を詰んでいるユース年代の選手たちも選考対象。「いま15歳でJリーグに出ている選手もいれば、17歳、18歳で出てくる選手もいる中、彼らにユース以上プロ未満のゲームにチャレンジさせる」という狙いも明かした。
現在のJリーグでは、各世代別の日本代表に選出されるような有望株もなかなか出場機会を得られない例は多い。そのため「ロサンゼルス五輪に向けた強化はもちろん、将来の日本代表につながる選手を輩出していきたい」というJFA側とも利益が一致。今回の共同施策につながったようだ。
この日、記者会見に出席したJFAの山本昌邦ナショナルチームダイレクターは「日本代表トップの23人だけじゃなく、その下の層の“ラージ100”。100人のトップレベルの選手を分厚くすることで、世界で戦っていけるベースが上がる。才能があっても目立っていない選手にどうやってチャンスを与えてきっかけを掴んでもらうか」と選手発掘への好影響に期待。「たった2日間だが、大学の方にもU-20の代表に入るレベルの選手がいるので切磋琢磨して競争していく環境が大事」と述べ、「未来に向かって一緒にやっていくことを増やせればという挑戦でもある」と活動拡大の可能性も示唆した。
また足立フットボールダイレクターも「最近は五輪代表、U-20の代表に海外組が招集できない難しさがある中、Jリーグではアカデミーも現場スタッフも含めて、U-23のところはもうJリーグ選抜だと思っている」と代表活動への協力を明言し、「“ラージ100”というパイを共に増やし、急に移籍があったり、怪我のこともある中でも誰を選んでも同じような力を常に世界に示していけるものを作っていきたい」と意気込んだ。
この施策を通じては、5月12〜13日にもU-22 Jリーグ選抜の結成を予定しており、関西学生選抜と対戦。また11月中旬には第3回活動として、U-18 Jリーグ選抜を欧州遠征に派遣する大型プロジェクトも予定している。
あわせて第1回U-22 Jリーグ選抜のスタッフも発表され、以下のような陣容となっている。参加選手と第2回以降の詳細は後日、発表される。
▼団長
山本昌邦(JFAナショナルチームダイレクター)
足立修(Jリーグフットボールダイレクター)
▼監督
羽田憲司(U-23/U-20日本代表コーチ)
▼コーチ
大谷秀和(柏レイソル)
菊地直哉(サガン鳥栖)
小野伸二(Jリーグ特任理事)
▼GKコーチ
佐藤洋平(U-23日本代表GKコーチ)
▼フィジカルコーチ
矢野由治(U-23日本代表フィジカルコーチ)
▼テクニカルスタッフ
越智滋之(U-23/U-20日本代表テクニカルスタッフ)
(取材・文 竹内達也)
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