インド政府、輸入車関税の段階下げに前向き 対EU交渉=関係筋

欧州連合(EU)がインドに対し、交渉中の貿易協定の下で輸入自動車関税の撤廃を求める中、インド政府は交渉妥結のため関税を100%以上から段階的に10%まで引き下げることに前向きになっている。インドの組み立て工場で昨年3月撮影(2025年 ロイター/ Praveen Paramasivam/File Photo)

[ニューデリー 7日 ロイター] – 欧州連合(EU)がインドに対し、交渉中の貿易協定の下で輸入自動車関税の撤廃を求める中、インド政府は交渉妥結のため関税を100%以上から段階的に10%まで引き下げることに前向きになっている。複数の関係筋が明らかにした。

ただ、インド自動車業界は、関税引き下げを開始しても少なくとも30%の関税を維持するほか、あと4年間は電気自動車(EV)の輸入関税に手を付けないようロビー活動を行っているという。

関税引き下げは、フォルクスワーゲン(VOWG.DE), opens new tab、メルセデス・ベンツ(MBGn.DE), opens new tab、BMW(BMWG.DE), opens new tabといった欧州自動車メーカーにとって、インドへのアクセスが広がる勝利となる。また、EVメーカーの米テスラ(TSLA.O), opens new tabにとっても勝利となる可能性がある。同社は今年、インドでベルリン工場から輸入するとみられるEVの販売を開始する。

インドとEUは今年中に自由貿易協定(FTA)の締結を目指すことで合意している。

欧州委員会は具体的なコメントを避けた。インド商務省からはコメントを得られなかった。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

WACOCA: People, Life, Style.