米相互関税、ロシア・ベラルーシ・キューバ・北朝鮮は対象外に

トランプ米大統領が発表した相互関税の上乗せ分は、同盟国と敵対国の区別なく欧州やインド、日本、中国などさまざまな国・地域に適用される。写真は2024年8月、ウラジオストクで撮影(2025年 ロイター/Alexander Manzyuk)

[モスクワ 3日 ロイター] – トランプ米大統領が発表した相互関税の上乗せ分は、同盟国と敵対国の区別なく欧州やインド、日本、中国などさまざまな国・地域に適用される。一方、国際社会から最も厳しい制裁を科されているロシア、ベラルーシ、キューバ、北朝鮮の4カ国は対象に入らなかった。

 米情報機関がまとめた最新の年次脅威報告書によると、中国とロシア、イラン、北朝鮮が米国にとって最も脅威度の高い国家とされ、トランプ氏はウクライナ問題を巡ってロシアに追加制裁を発動する可能性もちらつかせている。

 ベッセント財務長官はFOXニュースでなぜロシアが上乗せ関税リストに入らなかったのかとの質問に対し、米国とロシアおよびベラルーシの間には実質的に貿易取引がないことや、ロシアとベラルーシは制裁を受けていることを理由に挙げた。

 米国とロシアの貿易額は、ロシアによるウクライナ侵攻前の2021年には360億ドルあったものの、24年は35億ドルにとどまった。

 レビット大統領報道官もニュースサイトのアクシオスに対し、ロシアが対象外になったのは意味のある貿易関係が存在しないからだと説明。キューバ、ベラルーシ、北朝鮮の場合は既存の関税率が非常に高く、制裁も強力なためだと説明した。

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As Moscow bureau chief, Guy runs coverage of Russia and the Commonwealth of Independent States. Before Moscow, Guy ran Brexit coverage as London bureau chief (2012-2022). On the night of Brexit, his team delivered one of Reuters historic wins – reporting news of Brexit first to the world and the financial markets. Guy graduated from the London School of Economics and started his career as an intern at Bloomberg. He has spent over 14 years covering the former Soviet Union. He speaks fluent Russian.

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