国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は4月3日発表した声明で、トランプ米大統領が2日発表した一連の関税措置について、世界的に景気が低迷する状況下で世界経済の見通しに重大なリスクをもたらすと警告した。2月11日、ドバイで撮影(2025年 ロイター/Amr Alfiky)
[ワシントン 3日 ロイター] – 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は3日発表した声明で、トランプ米大統領が2日発表した一連の関税措置について、世界的に景気が低迷する状況下で世界経済の見通しに重大なリスクをもたらすと警告した。
ゲオルギエワ氏は「われわれは依然、発表された関税措置がマクロ経済に及ぼす影響を検証中だが、景気が低迷している局面で関税措置は明らかに世界経済の見通しに対する重大なリスクとなる」と説明した。
さらに「世界経済にさらなる打撃を与える恐れのある措置を回避することが重要だ。われわれは米国とその貿易相手国に対し、通商面の緊張を解消するとともに不確実性を軽減するため建設的に取り組むことを求める」と表明した。
その上でゲオルギエワ氏は、ワシントンで4月21─26日に開くIMF年次総会の期間中に世界経済見通しの最新版を発表する際に、関税措置の検証結果を提示すると話した。
同氏は3月31日にロイターのインタビューで、トランプ氏が打ち出したさまざまな関税は多大な不確実性を生み出し、信頼感を低下させているが、目先に景気後退を引き起こす公算は小さい、との見解を示していた。
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