3月13日、欧州連合(EU)の首脳らは、訪問先の南アフリカで47億ユーロ(51億ドル)の投資パッケージを発表した。写真は南アのラマポーザ大統領と欧州委員会のフォンデアライエン委員長。同日、南アフリカのケープタウンで撮影(2025 ロイター/Esa Alexander)
[ケープタウン 13日 ロイター] – 欧州連合(EU)の首脳らは13日、訪問先の南アフリカで47億ユーロ(51億ドル)の投資パッケージを発表した。EUと南アはともに、対米関係がこの数十年で最も悪化している。
欧州首脳は今回の訪問について、現在20カ国・地域(G20)の議長国を務め、アフリカの主要経済国である南アとの緊密な関係を強化する機会との見解を示した。
トランプ米大統領は、ウクライナ戦争を巡りロシア寄りの姿勢に転換。2022年のロシア侵攻以来の政策を覆し、欧州首脳らを驚かせた。一方、同氏の強固な親イスラエル姿勢を巡り、イスラエルに対するジェノサイド(大量虐殺)訴訟で南アとの対立が生じている。
欧州委員会のフォンデアライエン委員長は、南アはグローバルサウス(新興国・途上国)の主導的な声として世界の舞台で重要な役割を果たしていると指摘。「対立と競争が激化する今、われわれはパートナーシップをさらに強化しなければならない」と述べ、ケープタウンで行ったラマポーザ大統領との会談で欧州として南アの経済成長を支援したいと伝えた。
ラマポーザ氏は、南アは低炭素経済移行と産業成長に向け欧州の支援を望んでいるほか、ナショナリズムが台頭する中、多国間主義に対する欧州の支援を高く評価していると述べた。
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