メキシコ財務相「国内成長に鈍化兆候」、トランプ関税の影響で

 3月12日、メキシコのアマドール財務相は、トランプ米大統領の関税導入に伴う米国との貿易摩擦激化などにより、国内経済成長に鈍化の兆候が見られると述べた。写真は、工場の求人に応募する求職者ら。3月12日、シウダー・フアレスで撮影(2025年 ロイター/Jose Luis Gonzalez)

[メキシコ市 12日 ロイター] – メキシコのアマドール財務相は12日、トランプ米大統領の関税導入に伴う米国との貿易摩擦激化などにより、国内経済成長に鈍化の兆候が見られると述べた。

アマドール氏は先週の就任以来、初めて議会下院の財政委員会で証言し、「国内経済に幾分の減速兆候が見られる。それは主要貿易相手国(米国)の政策状況と密接に関連している」と述べた。

また、メキシコからの輸入品に対する広範な関税導入を進めるトランプ氏の政策は米経済にも打撃を与えていると指摘した。

トランプ氏はメキシコとカナダを関税の対象としており、メキシコのシェインバウム大統領はこの政策による経済低迷悪化の回避を目指している。

アナリストによると、メキシコ経済は昨年第4・四半期の小幅縮小に続き、第1・四半期もマイナスとなる見込みで、そうなればテクニカルな景気後退(リセッション)に陥る。

アマドール氏は、公共支出の効率化と緊縮策を推進する一方、公共インフラ支出を強化すると述べた。

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