お披露目の舞台はイタリア大使館
昨年秋に発表されたフェラーリの最新スペチアーレモデルとなる『フェラーリF80』が、日本でその姿が初披露された。
日本グランプリを前に特別な顧客とチャレンジドライバーを招いて開かれる、恒例となった『ア・フェラーリ・ナイト』だが、今年は4月2日にイタリア大使館を舞台に行われた。
イタリア大使館で日本初お披露目となったフェラーリF80。 上野和秀
ア・フェラーリ・ナイトには最新のスペチアーレとなるF80が急遽持ち込まれ、オーナーに公開された。スクーデリア・フェラーリからはF1ピロータのシャルル・ルクレールと、チーム代表のフレデリック・パスールを迎えて華やかに行われた。
パーティに先駆けてメディアにもF80が披露され、こうしてその詳細を紹介することができたのである。
フェラーリF80とはどんなクルマ?
288GTOに始まるフェラーリのスペチアーレモデルの最新作として(フェラーリ自身は『スーパーカー』と呼んでいる)、2024年10月に発表されたのがF80だ。最先端の技術とF1テクノロジーを融合させ、究極のパフォーマンスを備えるスペチアーレとして送り出された。
F80で注目したいのはスペチアーレ初となるV6ターボユニットに、フロントとリアに3基の電動モーターを組み合わせたハイブリッドカーとされたことだ。
900psの3L V6ターボエンジンに加え、3基の電動モーターを加え統合出力は1200psに達する。 上野和秀
900psを発揮する3L V6ターボエンジンに加え、3基の電動モーターを加え統合出力は1200psに達し、フェラーリ・ロードカーの最高値となる。このエンジンとコンポーネンツは、2023、2024年のル・マンを連覇したWECマシン『499P』のパワープラントのテクノロジーが投入されている。
0-100km/h加速は2.15秒、0-200km/h加速は5.75秒でこなし、最高速度は350km/hに達し、歴代のスペチアーレを上回るパフォーマンスを備える。
F80は歴代のスペチアーレ最多となる799台限定で生産される。基本の車両価格は350万ユーロ(現在のレートで約5億6350万円)と発表され、ここにオーナーが選んだ特別装備代が加算される。デリバリーは昨今の生産状況を考えると1年半程度が予想される。
F80の実車を初めて見て感じたこと
これまでの歴代のスペチアーレに接してきたが、F80はすべての面で突き詰められた印象を受けた。そのためクラシックモデルを見慣れた目には、やや冷たく感じたのも事実。F80を見た後に先代のラ フェラーリを見ると、ふくよかなラインを持つスタイリングは、クラシックなイメージになってしまった。
空力を突き詰めたF80の姿は、往年のグループCマシンやWECマシンとの関連性を感じさせ、レースを原点とするフェラーリらしいスタイリングといえる。
実際に見たF80は、すべての面で突き詰められた印象だった。 上野和秀
ヘッドライトを隠す『バイザーエレメント』は、ブラック仕上げのため重く平面的に見えてしまい、表情が掴みにくくなっているように思える。
かつてのスペチアーレもデビュー時に違和感を覚える部分があったが、時間と共に理解できるようになっていった。F80もやがて近代フェラーリを象徴するスタイリングとして見えるに違いない。
画像 イタリア大使館で日本初お披露目!フェラーリF80 全52枚
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