岩手県大船渡市の山林火災で被害を受けた地域でボランティアとして活動する地元の高校生を応援しようと、三陸鉄道は、無料で列車を利用できる切符の発行を始めました。

大船渡市ではことし2月に発生した大規模な山林火災で、住宅のほか漁業や農業で使う倉庫などが焼ける被害が出て、ボランティアによる片づけ作業などが行われています。

市内にある大船渡高校では生徒会が主体となって100人規模でボランティアに登録するなどしていて、三陸鉄道はボランティア活動に参加する高校生を応援しようと、1日から無料切符の発行を始めました。

無料となるのは大船渡市の盛駅から綾里駅までの9.1キロの区間で、ボランティアに参加する高校生が盛駅の窓口で生徒手帳を示すと、「高校生ボランティアきっぷ」と記された切符が発行されます。

三陸鉄道・盛駅の吉田哲駅長は、「地域のために何かしたいという思いを持った、高校生がたくさんいるので、地域みんなで支え合って復旧復興に向かって進んでいきたい」と話していました。

この取り組みは当分の間、続けられるということです。

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