南海トラフ巨大地震の新たな被害想定 福岡の津波による死者は10人→200人に 浸水面積も県全体で3.8倍

将来、発生の恐れがある「南海トラフ巨大地震」について、国はおよそ10年ぶりに新たな被害想定を公表しました。

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2012年に公表された前回の福岡県の被害想定では、予想される津波の高さは、北九州市門司区や小倉南区、豊前市、苅田町、築上町で最大4メートルなどとなっていました。

新たな被害想定では、北九州市門司区は最大5メートルに引き上げられました。また、行橋市、吉富町も最大4メートルに引き上げられています。

津波による浸水面積も拡大しています。

人が流され、命の危険がある深さ30センチ以上の浸水面積は、前回、北九州市門司区で最大70万平方メートル、小倉南区や行橋市で40万平方メートル、県全体では210万平方メートルとなっていました。

新想定では、門司区で220万平方メートル、小倉南区で170万平方メートル、小倉北区と行橋市で110万平方メートルと大幅に面積が広がり、県全体では790万平方メートルと、3.8倍に拡大しています。

人的被害の想定も増えています。

福岡県ではこれまで、津波で最大10人が亡くなると想定されていましたが、今回はおよそ200人に増えました。

ただ、今回の想定では、地震から10分で避難を始めた場合、津波による死者は全国で「7割」減らせるとしています。

関係者は「一人一人が津波からすぐ逃げる意識を持ち、家の耐震化や備蓄を進めることが、最も重要であることは変わらない」と話しています。

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