ブラジルが米外交官呼び出し、強制送還者の扱い巡り協議

 1月27日、ブラジル外務省は、米上級外交官を呼び出し、同国によるブラジル人移民送還について協議したと明らかにした。写真は米国から強制送還されたブラジル人移民ら。ブラジルのマナウスで25日撮影(2025 ロイター/Bruno Kelly)

[ブラジリア 27日 ロイター] – ブラジル外務省は27日、米上級外交官を呼び出し、同国によるブラジル人移民送還について協議したと明らかにした。両国に受け入れ可能な送還の条件を模索する取り組みの一環という。

現在ブラジリアに駐在する米公使で最高位のガブリエル・エスコバル氏がブラジル外務省当局者と面会した。

米政府はトランプ大統領の下で不法移民の強制送還加速に乗り出し、移民に手錠をかけて軍用機で送還するなどしている。

ブラジル政府は25日、前日に航空機で送還された移民の「屈辱的な扱い」を巡り米側に説明を求めるとしていた。

ブラジル人送還者らは24日、手錠をかけられた状態で到着し、機上で身体的虐待やトイレ使用拒否などの不当な扱いを受けたと地元メディアに明かした。

ブラジル外交筋によると、政府はこの便に関する問題に対処するため米外交官を呼び出した。再発防止に向けトランプ政権との協議を求める方針という。

米国による不法移民の強制送還を巡っては、コロンビアが26日、移民を乗せた米国からの軍用機受け入れに応じ、土壇場で米との貿易戦争を回避した。 もっと見る

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