米国では、複数の世代が同居できる住宅を購入するケースが増えている。

  全米不動産業者協会(NAR)のリポートによると、昨年の住宅購入の17%が「多世代住宅」で、2021年の11%から上昇。データでさかのぼれる2012年以降で最も高い割合となった。

  全年代の購買層のうち、36%が費用節約を多世代住宅購入の最大の理由に挙げた。 45-59歳前後の「ジェネレーションX」世代が多世代住宅を購入する可能性が最も高く、高齢の両親の世話をする必要があることや、成人した子供が家を出ていかないか、戻ってくることを理由に挙げている。

  多世代住宅は新しいコンセプトではないが、人気が高まっている。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)以降、インフレが家計を圧迫し、住宅価格の高騰が購入を困難にしているためだ。

  NARの次席エコノミスト、ジェシカ・ラウツ氏は「同居して節約する方法を模索する家庭もある。住宅ローンや家計のため資金をプールすることは、一部の人にとっては現実的な方法かもしれない」と述べた。

  不動産価格の高騰と住宅ローン金利の上昇が相まって、初めて住宅を購入するのが困難になっている。パンデミックで家賃も急騰し、成人した子供が一人暮らしをするのも難しくなっている。 

  住宅価格の高止まりが予想されるため、多世代同居のトレンドは今後も継続する可能性が高いと、ラウツ氏は指摘。「住宅の値ごろ感を巡る問題は、一夜にして解決するものではない。住宅を購入したい人はこれまでとは異なる方法でアプローチする必要があるかもしれない」と述べた。

原題:US Families Are Packing Generations Under One Roof to Save Money(抜粋)

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