EUはメルコスルとの貿易協定の政治的意義も考慮を=ブラジル財務相

 3月31日、ブラジルのアダジ財務相(写真)は、欧州連合(EU)と米南部共同市場(メルコスル)が昨年12月に合意した貿易協定に関して、「私の意見では欧州もこの協定について条項一つ一つについて『勝つか負けるか』を議論するだけではなく、政治的な視点でも見るべきだ」として、EUが経済的影響だけではなく政治的意義についても考慮すべきだと訴えた。3月18日、ブラジリアで撮影(2025年 ロイター/Adriano Machado)

[31日 ロイター] – ブラジルのアダジ財務相は31日、欧州連合(EU)と米南部共同市場(メルコスル)が昨年12月に合意した貿易協定に関して、「私の意見では欧州もこの協定について条項一つ一つについて『勝つか負けるか』を議論するだけではなく、政治的な視点でも見るべきだ」として、EUが経済的影響だけではなく政治的意義についても考慮すべきだと訴えた。

アダジ氏はパリ政治学院で開かれた会議で、年間約40億ユーロ(43億3000万ドル)の関税削減をもたらしうる貿易協定について、経済的恩恵が限られるものの、双方に政治的な価値があり、二極化する世界に代わる選択肢を提供するものだと意義を強調した。

貿易協定に対してはフランスやイタリアなどから反対論が出ており、発効に向けたEU加盟国の承認を待っている段階にある。

トランプ米政権が輸入品への関税を強化している中で、アダジ氏は多国間主義の危機に対処する最善の方法は、多国間主義を推進することだと強調。ブラジルで今年11月に開かれる国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)についても「財務省は、多国間主義の求心力を回復させるCOP30の成功を求める声に応える」と説明した。

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