独CPI、3月速報は+2.3% 伸び鈍化で追加利下げの根拠強まる

ドイツ連邦統計庁が31日発表した3月の消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準(HICP)で前年比2.3%上昇した。2024年5月、ドイツ・ライプツィヒで撮影(2025年 ロイター/Annegret Hilse)

[ベルリン 31日 ロイター] – ドイツ連邦統計庁が31日発表した3月の消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準(HICP)で前年比2.3%上昇した。ロイターがまとめたアナリスト予想は2.4%上昇だった。予想以上に伸びが鈍化し、欧州中央銀行(ECB)による追加利下げの根拠が強まった。前月は2.6%上昇していた。

キャピタル・エコノミクスの欧州担当シニアエコノミスト、フランツィスカ・パルマス氏はドイツのほかに、フランス、イタリア、スペインのCPIも踏まえると、3月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)は2.2%上昇と、伸びは予想を若干下回るとの見方を示す。その上で、今回のデータはECBが4月の理事会で利下げを一時停止するのではなく、予想通り追加利下げに動く可能性を高めると述べた。

変動が激しい食品とエネルギー価格を除いたコア指数は2.5%上昇と、前月の2.7%から伸びが鈍化。

サービスインフレ率も3.4%上昇と、前月の3.8%上昇から伸びが減速した。

コメルツ銀行のシニアエコノミスト、ラルフ・ソルブェーン氏は「経済の弱さを背景に、特にサービス部門の企業が労働コストの上昇を顧客に転嫁することがますます困難になっていることは明らかだ」と述べた。

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Maria Martinez is a Reuters correspondent in Berlin covering German economics and the ministry of finance. Maria previously worked at Dow Jones Newswires in Barcelona covering European economics and at Bloomberg, Debtwire and the New York Stock Exchange in New York City. She graduated with a Master of International Affairs at Columbia University as a Fulbright scholar.

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