メキシコ銀行(中央銀行)のロドリゲス総裁は12日、為替市場のボラティリティーが「極端」になった場合、秩序を回復するために介入する可能性があると述べた。
メキシコ・ペソが過去1カ月の下落率で世界の通貨で最大を記録する中でロドリゲス総裁はこう発言したが、介入を明言するには至らなかった。

メキシコ中銀のロドリゲス総裁
Photographer: Luis Antonio Rojas/Bloomberg
ロドリゲス総裁は可能性のある介入メカニズムについて、300億ドル(約4兆7000億円)の外国為替カバレッジ・プログラムが含まれると述べた。同プログラムは自身を含む金融当局高官グループが指揮する為替委員会によって展開され得ると説明。ただ、通貨の柔軟性はメキシコ経済システムの柱の一つであることに変わりはないとあらためて述べ、中銀が特定の為替レートを目標にすることはないと強調した。
総裁はメキシコ中銀の定期的な金融安定性報告書のプレゼンテーションで、「中銀が市場の動向や、市場が非典型的な動きや極端な変動を示す可能性に細心の注意を払っていく」とし、「介入を必要とするような事態が発生した場合、秩序ある行動を取り戻すために必要な措置をとる可能性がある」と述べた。そうした介入は、同中銀が単独で行うか、為替委員会など他の組織と協調して行う可能性があると付け加えた。
さらに総裁は、6月27日の次回金融政策決定を前に中銀はペソのボラティリティーがインフレに与える影響を「慎重に」評価すべきだと指摘。短期的には明らかにならないかもしれないこうした影響を評価する時間が政策当局者には必要だとした。
最近のペソの動きについては、中東での戦争と米金融当局の利下げの遅れ、さらに「特異な要因」が要因に挙げられると述べたが、メキシコの最近の選挙にはっきりと言及することはなかった。
今回の総裁発言は6月の選挙以来10%余り下落しているペソ相場にすぐには影響をほとんど与えなかった。
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原題:Banxico Says It Can Step in If Peso Volatility Becomes ‘Extreme’(抜粋)
(6月27日の次回金融政策決定)

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