アメリカのトランプ政権が、ウクライナへの軍事支援を一時停止したことについて、ヨーロッパ各国からは相次いで懸念が示されています。
このうちフランスのバイル首相は4日「戦争中に支援を停止することは攻撃を受けている国を見捨て、侵略者の勝利を受け入れるかそれを望むことを意味する」と述べ、支援の停止を批判しました。
そのうえで「私たちの責任はウクライナが崩壊に追い込まれないよう、可能なかぎり迅速かつ効率的にアメリカの支援を代替できるようにすることだ」として、ヨーロッパの各国と協力してウクライナへの支援を強化する考えを示しました。
またウクライナの隣国、ポーランドのトゥスク首相は、アメリカからウクライナへ向けた支援が実際に停止されたことを確認したとしたうえで「支援の停止はヨーロッパ、ウクライナ、そしてポーランドをより困難な状況に置くことになる」と述べ、懸念を示しました。
さらに、イギリス政府は「ウクライナの永続的な平和を確保することに引き続き全力を尽くしており、主要な同盟国と協力している。それが正しいことであり、われわれの利益になる」とする声明を出しました。
イギリスのスターマー首相は2日に16億ポンド、日本円にしておよそ3000億円を拠出し、5000発以上のミサイルをウクライナに供与すると発表していて、声明では今後も支援を続けると強調しています。
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