ニュージーランド政府は3日、外国人観光客に課す国際観光税を現在の35NZドルから100NZドル(62.20米ドル)に引き上げると発表した。フェアウェル岬で2017年3月撮影(2024年 ロイター/Henning Gloystein)
[ウェリントン 3日 ロイター] – ニュージーランド(NZ)政府は3日、外国人観光客に課す国際観光税を現在の35NZドルから100NZドル(62.20米ドル)に引き上げると発表した。10月1日から実施する。
海外からの観光客が「公共サービスと質の高い経験に貢献」できる体制を整えることが狙いと説明している。
NZでは他の世界的な観光地同様、観光客が自然環境やインフラに及ぼす影響が問題となっており、2019年7月に現在の観光税を導入したが、多くの観光客に対応する費用を賄いきれなかった。
政府は今回の増税でも観光地としてのNZの魅力は損なわれないと主張しているが、観光業協会は増税で旅行者が減ると反論。観光産業は新型コロナウイルス流行の影響からまだ立ち直っておらず、観光地としての国際競争力が低下すると訴えている。
政府はこのほど、ビザ申請料金の値上げを決定。地方空港の使用料を値上げする案も浮上しており、業界関係者からは「NZの景気回復に貢献しようと懸命に努力している観光産業にとって三重苦だ」との声が出ている。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab
WACOCA: People, Life, Style.