世界最大のチリ銅鉱山スト、労組が中断 BHPの増額提示受け入れ

 豪資源大手BHPグループが権益を持つチリのエスコンディダ鉱山の主要労働組合は8月16日、会社側が提示した賃金増額案を受け入れ、ストライキを中断することに合意した。15日、スト中の同社従業員をドローンで撮影(2024年 ロイター/Cristian Rudolffi)

[サンティアゴ 16日 ロイター] – 豪資源大手BHPグループ(BHP.AX), opens new tabが権益を持つチリのエスコンディダ鉱山の主要労働組合は16日、会社側が提示した賃金増額案を受け入れ、ストライキを中断することに合意した。国際市場で銅の供給不安が和らいだ。

同鉱山は銅生産量が世界最大。約2400人が加入する労組「ユニオンNO.1」が賃金交渉の決裂を受けて13日にスト入りし、銅の国際価格に上昇圧力が生じていた。

BHPの発表によると、交渉再開後に合意に達したという。同社筋は、BHPが組合員1人当たり約3万2000ドルの一時金と2000ドルの追加低利融資枠を提示したと明らかにした。

同社は従来、1人当たり2万8900ドルの一時金を提示していたが、これに対し労組側は鉱山からの株主配当金の1%、つまり1人当たりおよそ3万5000─3万6000ドルを要求していた。

労組は、会社側の提示額は組合員から圧倒的な支持を得ており、契約が成立するだろうとの認識を示した。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

WACOCA: People, Life, Style.

Exit mobile version