米国は「視界ゼロの霧の中」、FRBの政策適切=リッチモンド連銀総裁

米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は27日、連邦準備理事会(FRB)の現在の金融政策は「適度に引き締め的」とし、トランプ政権の急速な政策の変化で不確実性が大きく高まっている環境に適しているとの考えを示した。2024年2月撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)

[レキシントン (米バージニア州)27日 ロイター] – 米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は27日、連邦準備理事会(FRB)の現在の金融政策は「適度に引き締め的」とし、トランプ政権の急速な政策の変化で不確実性が大きく高まっている環境に適しているとの考えを示した。

トランプ大統領は26日、輸入自動車に25%の追加関税を課すと発表。バーキン氏はワシントン・アンド・リー大学で行った講演で「物価への影響が拡大すると想像できる」と述べた。

ただ、トランプ氏の関税措置の潜在的な影響について直接言及せず、「関税率が最終的にどの水準に落ち着くのか、影響を受ける国や、企業、消費者がどのように対応するのか、誰にも分からない」と指摘。「濃い霧が立ち込めている」ような状況だとし、「単に『予測が困難』になる種類の霧ではなく、視界がゼロで、車を路肩に寄せて『ハザードランプをつける』種類の霧だ」と述べた。

その上で「霧が晴れるのを待っている」と言及。「労働市場が堅調さを維持し、インフレ率が目標を上回る状況下で、FRBの適度に引き締め的なスタンスは、状況が変化し始めれば調整できるという意味で、良好な位置につけている」と語った。

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Covers the U.S. Federal Reserve, monetary policy and the economy, a graduate of the University of Maryland and Johns Hopkins University with previous experience as a foreign correspondent, economics reporter and on the local staff of the Washington Post.

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