メキシコ国家統計地理情報局(INEGI)が3月7日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.77%上昇した。伸びは前月の3.59%から加速したが、2─4%の中央銀行目標範囲内に収まった。ロイターがまとめた市場予想と一致し、27日の次回金融政策決定会合での50ベーシスポイント(bp)利下げの余地が残された。写真はメキシコ市。2020年1月撮影(2025年 ロイター/Andres Martinez Casares)
[30日 ロイター] – メキシコ国家統計地理情報局(INEGI)が30日発表した2024年第4・四半期国内総生産(GDP)速報値は前期比0.6%減少し、21年第3・四半期以来のマイナスとなった。
ロイターがまとめたエコノミスト予想の0.2%減を上回るマイナス幅となった。農業、漁業、鉱業などの第1次産業が前期比8.9%減少し、全体を押し下げた。製造業が含まれる第2次産業は1.2%減った。
前年比では0.6%増えたが、21年第1・四半期以来の低い伸びとなり、ロイター調査による予想の1.2%増を大きく下回った。
メキシコはなお金融引き締めの影響に直面している上、米国の輸入関税で経済がさらに打撃を受ける可能性がある。中央銀行は来週に政策金利決定会合を開く。
パンテオン・マクロエコノミクスのエコノミスト、アンドレス・アバディア氏は「ひどい数字だ。金融環境逼迫の打撃が強まり、外的環境が悪化する中で成長が鈍化するという全体的な状況と一致している」と述べた。
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