米国株式市場=S&P・ナスダック急反落、自動車関税を警戒 テスラなど安い

米国株式市場は反落し、S&P総合500種とナスダック総合が大幅安で取引を終えた。(2025年 ロイター/Mike Segar)

[26日 ロイター] – 米国株式市場は反落し、S&P総合500種(.SPX), opens new tabとナスダック総合(.IXIC), opens new tabが大幅安で取引を終えた。自動車関税の発表を控え、電気自動車(EV)大手テスラ(TSLA.O), opens new tabなどが売られた。米ホワイトハウスは26日、トランプ大統領が東部時間同日午後4時に記者会見を開き、自動車関税に関する発表を行う計画と明らかにした。 もっと見る テスラは5.6%、ゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N), opens new tabは3.1%、それぞれ下落。市場では、関税の規模や貿易相手国の対抗措置、世界経済および企業への影響などを巡り不透明感が広がっている。

ハリス・ファイナンシャル・グループのマネジングパートナー、ジェイミー・コックス氏は「市場は関税を巡る不確実性を嫌う。自動車に関しては特にそうだ。自動車は関税による経済への悪影響の震源地だ」と述べた。

半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabは6%近く、ブロードコム(AVGO.O), opens new tabも5%近く下落し、フィラデルフィア半導体指数(.SOX), opens new tabは3.3%安となった。S&P500の主要11業種のうち6業種が下落し、情報技術(.SPLRCT), opens new tabと通信サービス(.SPLRCL), opens new tabが2%超下げた。米商務省が発表した2月の耐久財受注は0.9%増と、予想の1%減に反し増加した。企業が関税による価格上昇を想定して前倒し発注を行ったことが影響した。 もっと見る

バークレイズはS&P500の目標水準を6600から5900に下方修正した。同指数は年初来3%下落し、ナスダックは7%超下げている。

ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、トランプ大統領が打ち出す関税が米経済に与える影響は不透明とし、連邦準備理事会(FRB)は「状況が明確となるまで、当面現状を維持すべき」ことを意味していると述べた。 もっと見る ディスカウントストア大手ダラー・ツリー(DLTR.O), opens new tabは3.1%高。「ファミリー・ダラー」事業について、プライベートエクイティ(PE)投資家連合への約10億ドルでの売却に近づいていると明らかにした。 もっと見る ゲーム販売のゲームストップ(GME.N), opens new tabは12%近く急伸。取締役会がビットコインを財務準備資産として組み込むことを全会一致で承認した。S&P500(.AD.SPX), opens new tabでは値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.1対1の比率で上回った。

米取引所の合算出来高は155億株。直近20営業日の平均は162億株。

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
※米国株式市場

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