鉄鋼・アルミ関税、オーストラリア免除を検討へ トランプ氏

 トランプ米大統領は、鉄鋼・アルミニウム関税の対象からオーストラリアを除外する可能性を検討する考えを示した。写真はアルバニージー豪首相。ラオスの首都ビエンチャンで昨年10月撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)

[シドニー 11日 ロイター] – トランプ米大統領は、鉄鋼・アルミニウム関税の対象からオーストラリアを除外する可能性を検討する考えを示した。豪州に対する貿易収支が黒字であることを考慮するという。

これより先、アルバニージー豪首相はトランプ氏との電話会談後、同大統領が除外の可能性を検討することに同意したと明らかにしていた。

トランプ氏は10日、鉄鋼とアルミニウムに対する関税を一律25%とし、主要供給国への適用除外措置と無関税枠を撤回した。

関税に例外は設けないと記者団に述べたが、その後、豪州は米国が貿易黒字を計上している数少ない国の一つだと指摘し、「(アルバニージー氏に)そのことを大いに考慮すると伝えた」と語った。

同首相によると、米国の鉄鋼輸入に占める豪製品の割合は1%、アルミは2%。

豪貿易相は10日、米国への鉄鋼・アルミ輸出が同国で「賃金の高い米国人雇用」を創出しているほか、共通の防衛利益にとって重要だと強調した。豪政府は昨年、安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」のパートナーである米英豪が防衛サプライチェーンの統合を目指す中、豪州で加工した鉄鋼が米最大の軍事用造船会社に供給されていると述べていた。

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