チリ全土で大規模停電、銅鉱山の操業にも影響

2月25日、 チリで全国規模の大規模な停電が発生した。写真は停電したサンチアゴのレストランで撮影(2025年 ロイター/Pablo Sanhueza)

[サンティアゴ 25日 ロイター] – チリ全土で25日、大規模な停電が発生した。チリは世界最大の銅生産国で、銅鉱山での採掘作業が中断された。首都サンティアゴでは街灯が消えて真っ暗になった中を緊急車両のサイレンが鳴り響き、地下鉄も運行を停止して乗客が避難した。

発生から数時間が経ち、日が暮れる中、政府は非常事態を宣言。北部アリカから南部ロスラゴスにかけて午後10時から午前6時までの外出禁止令を出した。

トハ内相は北部の送電線の故障が停電の原因だと説明。サイバー攻撃が原因ではないとした。

内務省は治安維持のため全国に軍隊を配備していると述べた。

チリの国家電力調整機関(CEN)によると、午後10時時点で、電力網の需要の約4分の1が復旧しており、朝までには完全に回復する可能性がある。

ボリッチ大統領は深夜のテレビ演説で、800万世帯が被害を受けたが、約半数で電力が復旧したと述べた。

CENは停電の原因を調査中だとした。

情報筋は世界最大の銅鉱山のエスコンディダ鉱山でも停電したとロイターに明らかにし、産銅世界最大手のチリ銅公団(コデルコ)も全ての鉱山に影響が出たと発表。コデルコによると、チュキカマタ、アンディーナ、サルバドール、エル・テニエンテの各鉱山で停電し、他の鉱山は非常用発電機を使って部分的に操業している。

資源大手のアントファガスタ(ANTO.L), opens new tabとアングロ・アメリカン(AAL.L), opens new tabは、それぞれが抱えている鉱山は発電機を使って操業していると語った。チリの民間航空局(DGAC)は、サンティアゴのアルトゥロ・メリノ・ベニテス国際空港は正常に運営されていると説明。一方、チリのLATAM航空(LTM.SN), opens new tabは一部の便が停電の影響を受ける可能性があると話した。

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