米加またぐ図書館、カナダ人の利用制限へ トランプ政策の余波で

 カナダ東部ケベック州と国境をまたぐ米バーモント州の「ハスケル・フリー図書館&オペラハウス」について、米当局は21日、カナダ人の利用には10月から国境検問所の通過が必要になると発表した。床の黒い線が国境。1月撮影(2025年 ロイター/Carlos Osorio)

[スタンステッド(加ケベック州) 21日 ロイター] – カナダ東部ケベック州と国境をまたぐ米バーモント州の「ハスケル・フリー図書館&オペラハウス」について、米当局は21日、カナダ人の利用には10月から国境検問所の通過が必要になると発表した。カナダ人の直接入館を禁じる措置で、批判の声が上がっている。

建物は20世紀初頭に地元住民から両国の近隣コミュニティーのために寄贈されたもので、ケベック州スタンステッドとバーモント州ダービーラインの間に建つ。両国の一体感と協力の象徴とされ、分かれて住む家族が落ち合う場所としても知られている。

入り口はバーモント州側にあり、カナダ人訪問者はこれまで米側の歩道を通って入館できたが、図書館のウェブサイトによると、身分証明書を持参することが推奨されている。

長く同盟関係にある両国の関係は、トランプ米大統領がカナダを51番目の州として併合すると主張していることや、米国の関税発動を背景に悪化している。

米税関・国境警備局(CBP)の広報担当によると、10月1日以降、カナダから図書館を利用する場合、国境検問所を通過しなければならない。ただ、カナダの学校教育の一環として入館する場合や障がい者は適用除外されるという。

CBPは措置の理由として「国境を越えた違法活動の増加が続いている」と説明したが、違法活動の具体的な内容は明らかにしなかった。国土安全保障省(DHS)の広報担当はロイターに、越境する麻薬対策の一環と説明したが密輸や密売に関する証拠を示さなかった。

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Toronto-based correspondent covering among other topics migration and health.

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