EU、禁止農薬使用の食料輸入規制を強化へ 米国に影響

 2月18日、欧州連合(EU)が、域内で禁止されている農薬を使用した作物の輸入に関する規制の強化を検討していることが、EU欧州委の草案で明らかになった。写真はEUの旗。ベルギーのブリュッセルで2019年9月撮影(2025 ロイター/Yves Herman)

[ブリュッセル 18日 ロイター] – 欧州連合(EU)が、域内で禁止されている農薬を使用した作物の輸入に関する規制の強化を検討していることが、EU欧州委の草案で明らかになった。米国を含む複数の輸出国に影響が及ぶことになる。草案は19日に公開される予定。

欧州委は草案で、欧州の農家にとって公平な競争状況を確保するため、輸入品に対してより厳しい措置が必要だと指摘。「健康および環境上の理由で禁止されている最も有害な農薬が、輸入製品を通じて域内に入ることのないよう保証する」と強調した。

EUは域内で禁止されている一部農薬の食品残留について、非常に厳しい基準を設定している。草案では、禁止対象となる具体的な農薬については言及していない。

トランプ米大統領は16日、EUの食品輸入制限はEU自身の損失になると述べた。またホワイトハウス関係者は、トランプ氏が米国の農家の利益を守ると強調した。

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Kate Abnett covers EU climate and energy policy in Brussels, reporting on Europe’s green transition and how climate change is affecting people and ecosystems across the EU. Other areas of coverage include international climate diplomacy. Before joining Reuters, Kate covered emissions and energy markets for Argus Media in London. She is part of the teams whose reporting on Europe’s energy crisis won two Reuters journalist of the year awards in 2022.

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