米特使の“失策”ロシア寄りが悪影響に…米露ウの高官による協議続く【報道ステーション】(2025年3月24日)

ウクライナでの停戦をめぐり、アメリカとロシアの駆け引きが続いています。

アメリカとウクライナの間では、前回の高官協議で、陸・海・空、すべてで30日間の停戦することで合意していました。しかし、その後、ロシアが受け入れたのは、エネルギー施設への攻撃停止のみ。いまも攻撃はやんでいません。

“骨抜き”の停戦協議を経て、アメリカが新たに明かしたのは、4段階の和平プロセスです。
まず、ロシアウクライナ双方で、原子力発電所、石油パイプラインなどのエネルギー施設への攻撃を停止すること。次に、攻撃停止の対象を、黒海の海上に広げ、最終的に領土の割譲や、安全の保障について議論するというものです。

ウクライナ側からウメロフ国防相などが出席した2回目の高官協議では、進展があったといいます。

ウクライナ・ゼレンスキー大統領
「チームは、建設的な仕事をしている。有益な協議だった」

アメリカが目指していた第1段階、エネルギー施設への攻撃停止で合意。ボールは再び、ロシアのもとへ渡りました。

アメリカとロシアの協議は4時間を超えていて、黒海についても話し合っているということです。

一方で、トランプ政権の“ロシア寄り”の姿勢は、変わることはありません。先週末、ロシアとの交渉を担当するウィトコフ特使が見せたのは、“徹底的”なロシア寄り姿勢でした。

アメリカ ウィトコフ特使
「『NATOに加盟しない』と、ゼレンスキー氏らは譲歩をしたと思う」

ウクライナがNATO加盟を、事実上、断念したと持論を展開。さらに、こう述べました。

アメリカ ウィトコフ特使
「問題はドンバス、クリミア、それから名前が…。ルハンシクとか、あと2つだ。ロシア語が話され、住民投票では、ロシア統治を望む人が圧倒的だった。問題は、世界が“ロシアの領土”だと認めるかどうか」

ロシアが形ばかりの“住民投票”で、一方的に併合したウクライナの4州。これを肯定するかのような発言まで飛び出しました。

トランプ政権の態度が、さらに強硬になったのかと思われましたが、今後の交渉をかき乱す“失策”だったとの見方が大半です。

外交問題評議会 リチャード・ハース名誉会長
「ウィトコフ特使は、2つの過ちを犯した。ロシア寄りの立場をとり、早まった“決着”を持ちかけた。ロシアに同調してばかりいては、プーチン氏から譲歩は引き出せない」

アメリカ戦争研究所
「ウクライナが4つの州を割譲しても、将来、ロシアの新たな侵略から身を守る防衛線が確保されるわけではなく、ウィトコフ氏の発言は、和平解決に向けた正式な交渉が始まる前から、クレムリンの多くの要求に屈したように見える」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2025
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

4 Comments

  1. トラ信(ネトウヨの慣れの果ての元自民党支持者。今は国民民主を支持している永遠に騙され続けるB層)どーすんのこれ…

  2. アメリカがレッドチームに乗っ取られてしまった
    大統領制って恐ろしいですね
    議院内閣制の日本で本当に良かった

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