ヘリでの消火も強風が拒む…避難所にも煙が押し寄せる 岡山・愛媛で大規模山火事続く【報道ステーション】(2025年3月24日)

岡山市と今治市で発生した山火事は、鎮圧のめどが立っていません。

岡山市南区の山火事。消防の発表では、119番通報があったのは、23日午後3時過ぎ。海岸線から山に向かい、約1.6キロの住宅付近から出火しました。山火事が起きたのは、JR岡山駅から南へ約11キロ。市は、一時、南区の飽浦と宮浦の403世帯、893人に避難指示を出しました。

現場周辺の地域には、2カ所に避難所が開設されましたが、そのうちの1つに煙が届いているとの情報があり、住民に移動を求めるなど、不安な夜となりました。

24日午後4時時点で、焼失面積は約250ヘクタールに及んでいて、住宅と倉庫のあわせて6棟が焼けたということです。

地元の消防に加え、要請を受けた岡山県や香川県、神戸市、自衛隊のヘリも出動し、合計6機で空中消火を行いました。火事が発生した金甲山は、キャンプ場や登山道もあり、山頂から瀬戸内海が見渡せる絶景ポイントとなっています。

住民
「あの山際で畑をしている方の小屋が丸焼けです。消防の人が言っていたが『人が足りない、ホースも水も足りない』と」

岡山では、24日午後2時41分、最大瞬間風速22メートルを観測。山からの煙が、激しく流されていました。風は、南から吹いたため、煙は山の北側にある住宅地へと流れ込みました。斜面の一部では、一気に火の手が大きくなりました。

岡山市消防団 片山裕晶さん
「(Q.今回の消火活動の難しさは)一つは風。それと山の中が燃えているので、火元まで入っていけないのが大変。(Q.なかなか入っていけない)基本的に山道とかルートがない。ちょこちょこ登るところはあるが、整備された道ではない」

避難指示が出された地区で、水を撒く住民がいました。

住民
「消防の方が『少しでも水がかかっていると、火の粉が飛んできたときに燃えにくいのでは』と。もうみんな逃げてるんですよ。僕も家のものを全部片づけて、車とか全部、避難させているので、とりあえず水だけかけていて、いつでも動ける状態。大事なものだけ、肌身離さず持っておこうかなと」

消火活動の結果、市の災害対策本部は、住宅への延焼の危険性が低くなったとして、24日午後5時半、避難指示を解除しました。市の消防局は、夜間は、パトロールをして、火を見つけたら消火するということです。

住民
「(Q.家の中の煙は大丈夫ですか)臭すぎて、どちらのにおいかわからない、外なのか家の中なのか。ずっと焦げ臭いにおいはしている。(燃えているのは)きのうよりは、だいぶ上なので、大丈夫なのかな。まだ飛び火して、夕方もその辺がくすぶっていたので、(避難の判断は)様子を見ながら」

愛媛県今治市で起きた、もう1つの山火事。今治市の災害対策本部によりますと、焼失面積は、約145ヘクタールに及んでいます。

24日午後5時50分には、避難指示の範囲を拡大し、今治市と西条市の一部、あわせて1345世帯、2585人が対象となっています。

避難した住民
「家からは丸見えだった、ぱーっと燃え上がって。近くに見える夜は。夜なんか寝れなかった。81年いる。ずっとここにいて初めて。びっくり」

避難した住民
「パッと言われても、何を持って出るかわからないくらいパニック。頭、真っ白になった。(火は家まで)100メートルくらい。近くに行っても、炎の熱と光で。(Q.炎感じるくらいまで)ぐらいまで来ていた」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

5 Comments

  1. この国森林多いから、乾燥注意報によってはきっかけがあるとすぐ火災になる。