公開日時 2025年03月23日 05:00更新日時 2025年03月23日 10:37
阪神甲子園球場
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大城 三太
東風平から全国へ旋風を―。沖縄尚学、エナジックが1回戦に勝利し、県民を熱狂させている選抜高校野球大会は、2回戦突破のベスト8入りに向けて一層の期待が高まる。その2チームで東風平中出身の3人が輝きを放ち、奮起している。
沖縄尚学の新垣瑞稀、有絃(ゆいと)兄弟、エナジックの平良章伍は中学時代に一緒に汗を流し、切磋琢磨(せっさたくま)してきた。2022年に九州制覇、全国3位を成し遂げるなど、今の活躍につながる下地を積み上げた。
沖縄尚学の新垣瑞稀選手
当時の波平邦秀監督(35)=現石垣市立白保中野球部監督=は、教え子たちの活躍をテレビにかじりつきながら応援している。新垣兄弟の兄の瑞稀について、「中学から打撃のセンスは抜群で不動の1番。一つ上の世代からレギュラーで目標に向かってこつこつ努力するタイプだった」と評する。選抜初戦の青森山田戦は3打数2安打と暴れた。
沖縄尚学の新垣有絃選手(提供)
弟の有絃は「口数は少ないが黙々と努力し、全国大会では遊撃手として頑張った」と当時から光るものを見ていた。今大会の継投を楽しみにしている。
エナジックの平良章伍選手
平良は「明るい性格で足が速く、野球に対する考え方がしっかりしていた」と振り返る。1回戦の至学館(愛知)戦では4打数2安打と力を発揮した。
波平監督も沖縄尚学高野球部出身。「私も比嘉公也監督の教え子。甲子園にはいけなかったが、その分も選手たちには楽しみながら頑張ってほしい」とエールを送る。「うれしくて元気をもらっている」と、世代を超えて夢舞台への思いを託す。
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