ダイイングライト2 ステイヒューマン 第3回

『ダイイングライト2 ステイヒューマン』(英:Dying Light 2)は、Techland、スパイク・チュンソフトより発売されたオープンワールド型ホラーゲームである。ストーリーの進展に影響する「メインクエスト」と、プレイヤーがNPCからの依頼などを任意で受けることができる「サイドクエスト」が存在する。更に道中プレイヤーの身の回りでランダムで発生する「遭遇」があり、ゾンビに襲われている生存者の救出や主人公の敵対勢力となるレネゲイドの排除を行う。クエストや遭遇を遂行すると、アイテムや現金、経験値を入手することが可能で、メインクエスト以外のクエストの受注はプレイヤーの自由裁量に委ねられる。
今作のメインクエストでは選択肢が度々登場し、どの選択肢を選ぶかでその後の展開やキャラクターの生死などが変わる。

2013年にハランで発生した、人をゾンビに転化させるハランウイルスの感染拡大。その後、崩壊したハランは地図上から抹消されたが、世界中の天才たちの手でワクチンが開発されたことで、人類はこの病に打ち勝ったと思われた。しかし、GREは「研究所を閉鎖する」との誓いの裏で、軍事目的で密かにウイルスの研究を続けており、2020年頃に極めて強い感染力と致死率の高さを併せ持つハランウイルスの変異株「THV」が世界中に蔓延。世界の人口の98%がTHVで死に至り、2023年には人類は滅亡の危機に陥った。翌2024年の秋、THV感染者のDNAの退化を促進し死に至らしめる効果があるTHV-GenModという化学物質が発見され、ゾンビたちに対抗する有効な武器になることが期待された。その翌年、1月6日のブラックマンデーに、人類最後の砦となったヨーロッパの都市「ヴィレドー」で大規模化学爆撃が行われたが、何十万人もの死者が出た上に大規模な突然変異が発生した。これにより新種のゾンビが発生し、ヴィレドーはあらゆる種類のゾンビで溢れかえった上、周辺の区域が化学物質で汚染されてしまい、ヴィレドーはハランと同様、隔離壁で囲まれ外界から閉ざされることとなった。それから時は経ち2036年。生き残った人類はゾンビと戦いながら、小さな集落に身を寄せて暮らしていた。そんな中、その集落の間を行き来して物資や情報を運ぶ者達がいた。荒野を旅する勇気もしくは絶望を持ち合わせている彼らを、人々は流浪人と呼んだ。主人公のエイデン・カルドウェルは、流浪人として何千kmも旅をしていた。エイデンは流浪人として旅しながら、幼少期に生き別れた妹のミアと、その時自分達兄妹に謎の実験を行ったワルツという男を探していた。そんな時、同じ流浪人のスパイクと再会。エイデンは、スパイクと連絡を取り合っていた情報提供者がミアやワルツの手掛かりを知っていると聞き、ヴィレドーに通じるトンネル内で会う約束を取り付ける。エイデンはそのトンネルに向かうが、トンネル内で凶暴な感染者ヴォラタイルに襲われ、THVに感染。危機一髪のところで情報提供者のディランに助けられるが、直後にディランがワルツの率いる武装集団に囚われてしまう。エイデンはディランを助けるが、ディランは拷問を受けて重傷を負っており、ミアの居場所を尋ねるエイデンにGREアクセスキーを託し、「フィッシュアイにいるラワンという女性に渡せ。キーと彼女の助けがあれば全てがわかる」と言い残し、自らの命と引き換えにエイデンを逃がす。エイデンは武装集団から逃げ切り、ヴィレドーに向かう。エイデンは、オールド・ヴィレドーの生存者達の拠点であるバザールに到着するが、そこでTHVの発作が起こり、転化寸前の状態に陥ってしまう。あわや生存者達に殺されそうになるが、そこにやってきたホーコンという男に救われる。免疫力と体力を高める薬剤「インヒビター」の接種を受けたことで転化を免れたエイデンは、ミアとワルツを見つけるため、そして街の生存者達のためにヴィレドーを駆け回り、様々なミッションをこなしていく。

WACOCA: People, Life, Style.