【東日本大震災から14年】専門家と考える 啓発・・・対策進むが課題も~ News+おやっと!特集(3月11日(火)放送)

(鹿児島大学井村隆介准教授)
「道路を走っていて太平洋側を走っていて、山を超えてもトンネルを抜けてまた同じような家がめちゃめちゃになっている風景が延々と続くんですよ。」

最大震度7、死者・行方不明者2万2200人以上、未曽有の被害をもたらしたあの日から…14年。
井村先生は宮城や福島などに何度も赴き、被災者から聞き取った話をもとに、各地で講演するなど啓発に取り組んできました。
震災を機に進んだ対策もあります。

「防災無線の整備だとか、あるいは防災マップなんかも作られるようになりました。」
「ただ、マニュアル通りやっても間に合わないことっていっぱいあります。東日本大震災でも避難所ごと津波に流されてしまった。そういうものもいっぱいありました。だからこそ想定にとらわれるなということですね」

津波の浸水想定区域などを示すハザードマップはあくまでも“想定・目安”で、とらわれ過ぎないことが重要だと訴えます。
9メートル近い津波が襲った宮城県石巻市ではこんなエピソードも。

「石巻市は、もともとの浸水地域と全然違うところまで行ってしまったので、ここだから水が来ないことになっていた。ここは避難所になっていた地域なので、地域の人たちは集まって、避難してきていた、でも津波が来た。そういう想定にとらわれるなっていうのが東日本大震災の一番大きな教えだった」

教訓の柱は津波の危険性が生じたら、高台や高い建物に直ちに避難すること。
普段から呼びかけを徹底することに尽きます。
津波に対する避難は車を使わないことが重要な原則。
自治体もそう呼びかけていますが…徹底されないケースも後を絶ちません。

「車使わないで逃げて助かった人いっぱいいるんですよね。でも、避難所での生活が本当にきつかったので、車がやっぱり欲しいって自分で動けるようになりたいって言って、それがあるから今度は車で逃げると言ってる人もいるって言って」

震災の教訓が記憶から忘れられる“風化”も進んでいます。
報道機関でも震災の現場取材を経験した人は年々減っています。
近い将来起こり得る南海トラフ地震・・・、最悪の想定では死者が32万人以上と、東日本大震災を大きく超える被害が見込まれます。
教訓をいかしつつ、被害を少なくする命を守る備えや行動をどう促すかが問われています。
詳しくは動画をご覧ください。

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