21日の債券相場は下落。2月の全国消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回り、日本銀行の追加利上げ観測が強まったことで売りが優勢だ。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤原和也債券ストラテジストは、日銀の植田和男総裁が19日の会見で今後の追加利上げについて景気より物価を重視する姿勢を示し、全国CPIが売り材料視されていると指摘。「市場流動性が低下しており、ポジション調整の動きがあると金利上昇が大きくなる可能性もある」と述べた。

  総務省が21日発表した生鮮食品を除く全国コアCPIは前年比3.0%上昇した。市場予想は2.9%上昇。アクサ・インベストメント・マネージャーズの木村龍太郎債券ストラテジストは、市場コンセンサスがやや下方向を見過ぎていたとした上で、「日銀が目指すコア品目でのインフレ圧力の高まりで利上げ期待が少し強まった印象」と話した。

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 長期国債先物6月物は一時前営業日比23銭安の137円88銭に下落。その後は下げ渋り新発2年債利回りは0.5ベーシスポイント(bp)高い0.84%新発10年債利回りは0.5bp高い1.52%、一時1.53%

  一方、現物債市場で新発20年国債利回りは0.5bp低い2.265%。超長期債の落ち着きが相場を下支えしている。東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは「超長期ゾーンの安定が相場のフォローとなる」としている。

債券先物の値動き

 

 

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